大量に行動した人にしかタイムマネジメントは身につかない

キャリアコンサルタントとしてセラピストと接していると、成功している人は、一様に「タイムマネジメント」の方法を確立していることに気づかされる。

タイムマネジメント、つまり、時間管理の方法を確立している人は、仕事の生産性を飛躍的に向上させている。

学会発表や論文発表を絶やさないセラピスト
様々なプロジェクトに関わり、複数の事業所から必要とされるセラピスト
セミナー講師として全国を渡り歩ているセラピスト
医療機関や株式会社の要職についているセラピスト
起業し、新しいリハビリテーションサービスを打ち出しているセラピスト

など世間には、非常に高い生産力をもつ理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が存在する。

そんな彼らは、生まれながらにしてタイムマネジメントに関して特別な能力を持っている人なのだろうか?

それは、違う。

成功しているセラピストは、タイムマネジメントの方法を確立するまでに、大量行動を行い、非効率なことを経験し、そして、時には大失敗し、その反省を経て、タイムマネジメントの手法を確立している。

つまり、大量行動しない人にはタイムマネジメントが身につかない可能性が高いと言える。

大量に行動すると、生産性は低下する。

なぜならば、一つの仕事にかける時間が少なくなるため、時間に対応して生産性が低下するからだ。

生産性が下がると、ストレスを感じる。

優秀な人と優秀でない人の差はこのストレスへの対応で決まる。

優秀な人は、ストレスを解消するために短時間当たりの仕事量を増やす工夫や自身のライフワークに費やす時間の確保に全力を尽くす。

優秀でない人は、仕事の時間をどんどん増やしていき、自らの行動で自身を「ブラック化」していく。

どうやったら成功できるセラピストになりますか?

どうしたら、沢山の業績が残せますか?

ワークライブバランスを考えると勉強する時間が取れません。

などの情けない質問や意見を聞くたびに、空しくなる。

せめて、大量行動をしてから、愚痴を言うことはできないか。

大量行動なくしてタイムマネジメントなし。

特に若いうちは、大量に行動してほしいものである。