理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・柔道整復師・鍼灸師・パーソナルトレーナーの仁義なき戦い

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・柔道整復師・鍼灸師・パーソナルトレーナーの資格価値の下落が止まらない。

これらの資格保持者の年収、時給、福利厚生は下がる一方である。

資格価値の下落の主な原因は資格保持者数が増加の一途をたどっており需要と供給のミスマッチである。

各職種の供給が過剰となっていることから、各々の業界における競争が一段と激しくなっている。

各職種の競争が激しくなると、それぞれの職種は他領域へ市場機会を求めて参入をしてくる。

現在、次のような他領域への参入事例が認められる。

柔道整復師がフィットネスクラブでパーソナルトレーナーとして働く
理学療法士が摂食嚥下リハビリテーションを提供する
作業療法士が基本動作と応用的動作のリハビリテーションを提供する
パーソナルトレーナーが脳卒中患者やTHA術後患者の運動指導を行う
鍼灸師がターミナル患者に対してターミナルケアを行う
言語聴覚士が呼吸リハビリテーションを提供する
理学療法士・作業療法士が子供向けフィットネスジムを経営する
柔道整復師がデイサービスでリハビリテーションを提供する

このように、治療系コメディカルの仁義なき戦いが巷では既に起こっている。

高齢者数が2042年でピークを迎えることや治療系コメディカルの過剰供給が加速することを考えると、益々、領域を跨いだ仁義なき戦いは激しくなる。

益々、資格そのものが持つ価値は薄くなり、ビジネスパーソンとしての社会への価値提供が労働市場での優位性を示すことになるだろう。

もはや、ライバルは自分と同じ資格を持つものではなく、他の資格を有する者である。

そこには、共存共栄という「キレイごと」は通用せず、純然たる競争が存在する。

他職種の参入を阻止できる能力はあるか?

他領域に参入できる能力はあるか?

この2つの能力が必須の時代が近づいている。