心地よい仕事ばかりしているとセラピストとしての成長は望めない

人の成長は今まで以上に労力と時間をかけなければ、達成することが出来ない課題や作業をしている時に生じる。

自分が出来ることの先にある「少ししんどい仕事」に挑戦しなければ、成長することはできない。

しかし、人間は出来るだけ変化のない状態を好む。

これを現状維持バイアスという。

現状維持バイアスとは、
変化よりも現状維持することを望む心理作用である。

変化することで利益を得られる可能性があるのに、変化を恐れて行動を起こすことができないのは人間が持つ心理的特徴である。

また、心理的負担のない課題や作業は自分にとって非常に居心地が良い気持ちになる。

このような心理的負担のない状況をコンフォートゾーンという。

つまり、人間は自分の成長を妨げる心理である現状維持バイアスを持っており、かつ、コンフォートゾーンが大好きなのである。

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の方で何年たっても成長をしていない人に出会う。

そのような方は総じて、日々の仕事内容の量も質も変わっていない。

彼らはとにかく成長をしたくないのだ。

なぜならば、現状維持とコンフォートゾーンの中毒になっているからだ。

読者のみなさんは今、コンフォートゾーンにいますか?

コンフォートゾーンではなく、少し居心地の悪い状況にいる方は喜んでも良い。

それは成長ができる空間であるからだ。

投稿者
高木綾一

株式会社WorkShift 代表取締役
あずま整形外科リハビリテーションクリニック
国家資格キャリアコンサルタント
リハビリテーション部門コンサルタント
医療・介護コンサルタント
理学療法士
認定理学療法士(管理・運営)(脳卒中)
呼吸療法認定士
修士(学術/MA)(経営管理学/MBA)
関西医療大学保健医療学部 客員准教授