新サイト移行へのご報告

このたび、弊社Work Shiftの公式ホームページが新しくなり、
URLも以下の通り変更となりました。

新サイト:https://work-shift.jp/

これまで本サイトをご覧いただき、応援してくださった皆さまに心より感謝申し上げます。

弊社は創業以来、医療・介護・リハビリテーション分野の専門性を軸に、セミナーや人材支援、現場力向上のための情報提供に取り組んでまいりました。

おかげさまで、2025年に創業10年を迎えることができました。

そしてこのたび、新たな10年に向けて、情報発信力とユーザビリティの向上を目指し、公式サイトを一新いたしました。

検索性や視認性の向上はもちろん、セミナー参加やお問い合わせもよりスムーズにご利用いただけます。

これからも、皆さまの現場に役立つサービスと情報をお届けできるよう、誠実に歩んでまいります。

引き続きご支援のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

株式会社WorkShift
代表取締役
高木綾一

第28回静岡県理学療法学術大会登壇を終えて:リハビリ職種のキャリアデザインを再考する

本日、「人生100年時代における理学療法士のキャリアデザイン」というテーマで学会にて講演の機会をいただきました。

まずは、このような貴重な場をご準備くださった学会準備委員長の松下太一先生に心より御礼申し上げます。

企画段階から丁寧にご助言を賜り、当日の運営に至るまで大変お世話になりました。

今回の講演では、長寿化社会の到来と理学療法士を取り巻く外部環境の変化を俯瞰しつつ、これからのキャリア形成のあり方について整理を試みました。

従来の「学び・就労・引退」という直線的キャリアモデルが崩壊し、複線化・柔軟性・主体性がますます重要となる時代を迎えています。

リスキリング、価値観の明確化、主体的な意思決定力の涵養は、今後の理学療法士に不可欠な要素と改めて実感しました。

特に「自己概念(Self-concept)」の明確化は、キャリア理論において極めて中心的なテーマです。

スーパーが提唱したように、自己概念は職業的意思決定の核であり、自身の能力・興味・価値観を統合する土台となります。

講演では、自己概念を整理・深化させるための具体的アプローチも提示しました。

また、生成AI・遠隔リハ・ロボティクスなどのテクノロジーの進化、報酬制度の改定、小児・発達支援や在宅リハ領域の拡大など、理学療法士を取り巻く環境はこれまでにない速度で変化しています。

こうした外部環境の変化に適応するためにも、自らのキャリアを多面的に設計し、柔軟に再構成できる能力が問われてきます。

今回の発表を通じ、私自身もキャリア理論を臨床現場に適用する重要性を再認識しました。

キャリア形成は決して机上の理論ではなく、日々の臨床実践・教育・マネジメントの中でこそ磨かれていくべきものだと痛感しております。

最後に改めて、準備段階から細やかなご配慮をいただいた松下太一先生をはじめ、学会関係各位に深く感謝申し上げます。

今後もリハビリ職種の皆様がより主体的にキャリアを設計し、多様な活躍の場を切り拓いていけるよう、引き続き微力ながら支援を続けてまいります。

松下太一先生と記念のツーショット写真

筆者
高木綾一

理学療法士
認定理学療法士(管理・運営)
三学会合同呼吸療法認定士
修士(学術/MA)(経営管理学/MBA)
国家資格キャリアコンサルタント
株式会社Work Shift代表取締役
関西医療大学 保健医療学部 客員准教授

医療・介護分野の経営戦略や人材育成に精通し、年間100回以上の講演を実施。
医療機関や介護事業所の経営支援を通じて、組織の成長と発展をサポートする。
著書には 「リハビリ職種のキャリア・デザイン」「リハビリ職種のマネジメント」 があり、リハビリ職種のキャリア形成やマネジメントの実践的な知識を提供している。
経営相談・セミナー依頼はお気軽にお問い合わせください。

 

対面セミナー再始動に込めた決意と感謝

2020年4月、株式会社WorkShiftは新型コロナウイルス感染拡大の影響により、すべての対面セミナーを中止する決断を下しました。

参加者の安全を第一に考えた判断ではありましたが、その代償は小さくありませんでした。

会場として使用していた2会場を閉鎖し、事業全体に甚大な影響を及ぼしました。

経営者として、まさに試練の時期でした。

しかし、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士といったリハビリ専門職の力を社会へ届け続けるという使命を、放棄するわけにはいきませんでした。

すぐにオンラインセミナーへと舵を切り、新しい形で学びを提供する体制を構築しました。

それは挑戦であると同時に、成長の機会でもありました。

この5年間で、数百回におよぶオンラインセミナーを開催し、全国のリハビリ職種の皆さまとつながることができました。

この成果は確かに意義のあるものでした。

しかし、一つの事実から目を背けることができませんでした。

リハビリテーションの本質は「触れること」「感じること」「動かすこと」にあると考えております。

対面でなければ伝えきれない感覚、手の使い方、姿勢の変化、動作の質など、画面越しでは届かない「技術」があります。

それこそが、私がセミナー事業に情熱を注ぐ原点です。

そして今、2025年7月より不退転の決意で、対面セミナーを本格的に再始動することといたしました。

再び現場に立ち、現実と向き合い、技術を、情熱を、魂を直接伝える場を創り出す覚悟でおります。

この挑戦を実現できたのは、私一人の力ではありません。

講師陣、受講生、協力施設、そして過去に弊社のセミナーを信じて参加してくださった皆さまのおかげです。

心より感謝申し上げます。

対面セミナーの再始動は、単なる「復活」ではありません。

これは、リハビリ業界が抱える社会課題を現場で解決するための、再出発です。

教育とは、人と人が向き合う中でしか育たないものだと感じております。

その原点に立ち返る時が来たのです。

私は、これからも講師の先生方と共に「臨床で役立つ」「現場で即使える」技術を、真剣に、誠実に、熱意を込めて伝えてまいります。

これこそが、私が不退転の決意で対面セミナーに挑む理由でございます。

筆者
高木綾一

理学療法士
認定理学療法士(管理・運営)
三学会合同呼吸療法認定士
修士(学術/MA)(経営管理学/MBA)
国家資格キャリアコンサルタント
株式会社Work Shift代表取締役
関西医療大学 保健医療学部 客員准教授

医療・介護分野の経営戦略や人材育成に精通し、年間100回以上の講演を実施。
医療機関や介護事業所の経営支援を通じて、組織の成長と発展をサポートする。
著書には 「リハビリ職種のキャリア・デザイン」「リハビリ職種のマネジメント」 があり、リハビリ職種のキャリア形成やマネジメントの実践的な知識を提供している。
経営相談・セミナー依頼はお気軽にお問い合わせください。

大阪市内の某病院にて管理職研修の講師を担当しました!

先日、大阪市内の某病院で、リハビリ科の管理職の皆さんを対象にした研修講師を務める機会がありました。

講義では、実際の現場で役立つ具体的な事例を交えながら、チームビルディングのポイントや患者さんへの接し方、さらにはスタッフ同士のコミュニケーションの大切さについて話をしました。

参加者の方々からは「とても分かりやすかった」「今後の現場で活かせるヒントがたくさんあった」といった嬉しいお声をいただき、講師冥利に尽きました。

また、研修中に参加者同士が活発に意見交換する姿を見て、皆さんが自らの課題に真摯に向き合い、よりよい医療現場を目指していることに深い感動を覚えました。

多くのご質問をいただき、私自身も今後の業務や研修活動にどう活かしていくか、新たな視点を得ることができました。

リハビリ部門向けにチームビルディング、マネジメント、キャリアデザインの研修のご依頼も随時お受けしておりますので、もしご興味があればお気軽にお問い合わせいただけると嬉しいです。

投稿者
高木綾一

株式会社WorkShift 代表取締役
国家資格キャリアコンサルタント
リハビリテーション部門コンサルタント
医療・介護コンサルタント
理学療法士
認定理学療法士(管理・運営)
呼吸療法認定士
修士(学術・経営管理学)
関西医療大学保健医療学部 客員准教授

年末のご挨拶に変えて2024年を振り返ります

株式会社WorkShift代表取締役の高木綾一です。

2024年は新型コロナウイルスの騒動は完全に落ち着き、過剰な感染対策が行われることは皆無となりました。

しかし、以前と比較して、オンラインサービスの普及が急速に進んだため、リハビリテーション業界の教育研修や学術大会もオンラインが主流となっています。

オンラインは、現地に行かなくてよい、交通費がかからない、見逃し配信があるなどメリットは大きいのですが、対人交流が少ない、技術の習得が困難である、集中力が欠けるなどのデメリットも多いのも事実です。

弊社も含めて研修を実施している会社は、対面の研修事業の集客は以前よりかなり苦戦をしています。

一言でいえば、オンライン研修が流行し、対面研修が廃れている状況と言えます。

2024年は弊社も対面セミナーを数回試みましたが、2019年以前と比較して集客は30%まで落ち込んでいます。

先述したように対面セミナーでなければ、技術の習得は困難です。

リハビリ職種は技術職ですので技術なくして専門性は語れません。

2025年は対面セミナーの在り方を模索し、一つの答えを出したいと考えております。

また、2024年は健康の大切さを実感する一年となりました。

2023年の年末から2024年の年始に新型コロナに感染し、症状が寛解した直後に、インフルエンザに感染しました。

実は、私の人生で初めてインフルエンザに感染しました。

そのためか、症状がかなりひどく10日ほど熱発が続き、最終的には咳喘息となり、咳喘息の症状が3月まで残りました。

また、2024年8月には突如として左膝に疼痛が発生し、その後、関節水腫が発症し、10月下旬までひたすらに穿刺を繰り返す日々を送りました。

この間、在宅リハビリの仕事は中断となり、関係者の方に大変な迷惑をかけることになりました。

本当に2024年は散々な健康状態であり、仕事のパフォーマンスも30%以上低下したと思います💦。

来年はもう48歳。

より、健康に留意をして経営者として邁進をしたいと思います。

そんな中でもうれしいことが三つありました。

一つ目は、2024年8月に「リハビリテーション職種のマネジメント 結果を出せる組織づくり編」を出版することができたことです。

この書籍は、これまでの高木綾一のマネジメントの知識や経験を凝縮したものとなっています。

多くの方にご購読をいただき、大きな反響を頂きました。

一方で、次の書籍の出版に向けて、自身がさらにブラッシュアップしなければならないと危機感も感じた次第です。

二つ目は、息子が履正社高校の野球部での活動を2年間6か月の間、しっかりとやり切ったことです。

息子の努力を一番近くで見てきた親としては、息子の成長がなによりもうれしい出来事でした。

大学でも野球を継続するので、引き続き、彼の成長を見守りたいと思います。

三つ目は、2024年12月1日をもって、株式会社WorkShiftが10周年を迎えたことです。

10周年を迎えるのは創業時の一つの目標でしたので、それが実現し、感慨深かったです。

10周年を迎えた気持ちは「株式会社WorkShift創立10周年!!この10年間を振り返ります!!」に綴らせていただきました。

10周年を祝うために、家族と食べたケーキは格別でした(笑)。

さて、医療・介護業界は2025年から2040年にかけて、前時代とは異なる新しい次元の課題が山積しています。

大都市圏では高齢者が急増する最終局面に入り、利用者の獲得が激化するでしょう。

しかし、大都市圏以外は人口減少の影響がいち早く表れ、高齢者の数も減少し、医療・介護事業の選択と集中及び業態変化が求められるでしょう。

また、日本全体で現役世代の人口が減少することで労働者が不足が加速します。

運送業界、建築業界、介護業界が特に影響を受けるでしょう。

今後は利用者不足ではなく、労働者不足で事業が困難となる医療法人や介護事業所が続発すると思われます。

このような時代に対応するため、より組織マネジメントや人材育成が重要となります。

よって、2025年以降は弊社の存在価値が益々、試される時代になりそうです。

2025年は次の10年間に向けて弊社のビジョンやマネジメントを再構築いたします。

WEBサイトを含めた広報の在り方
対面セミナーの在り方
新刊書籍の企画・執筆
キャリアカウンセリングの強化
ビジネスパートナーとのコミュニケーション
経営資源の効率的運用
などに取り組みたいと思います。

2024年の締めくくりに尊敬している経営者仲間の津崎 武志社長(作業療法士)と生野達也社長(理学療法士)と飲みまくりました!

いつもありがとうございます!

皆様、どうぞ2025年も何卒宜しくお願い致します。

よいお年をお迎えくださいませ。

投稿者
高木綾一

株式会社WorkShift 代表取締役
国家資格キャリアコンサルタント
リハビリテーション部門コンサルタント
医療・介護コンサルタント
理学療法士
認定理学療法士(管理・運営)
呼吸療法認定士
修士(学術・経営管理学)
関西医療大学保健医療学部 客員准教授