治療に対する評論
マネジメントに対する論評
他部門に対する論評
決して、代替案を示さない
自分が責任を取る行動はしない
このような人物を「社内評論家」と言う(図1)。
社内評論家は、自ら行動することなく、組織やスタッフに対して批判のみを繰り返すため、社内の士気を著しく下げる。
社内評論家はまさに百害あって一利なしの人物である。
社内評論家の心理状態は
①行動することで責任を負いたくないという保身
②自分の実力が露呈することを恐れている
③自分のポジションを守りたいため、知ったかぶりをしてしまう
などが考えられる。
また、社内評論家が経営者や上司などの責任のある人の場合、その組織の士気は劇的に下がる。
経営者や上司が社内評論家の場合、現場の状況を正確に評価せずに、様々な改革案を一方的に提示することや、現場からの提案を重箱の隅をつついて、提案を拒絶することが多い。
そのため、現場の士気は下がり、従業員のモチベーションは著しく低下する。
社内評論家が経営者や上司の場合、その組織には未来がないため、配置転換を希望するか、転職することも考えるべきである。
一方で、読者ご自身が社内評論家にならないように注意しなければらない。
そのためには、課題に対して論評や批判もしても良いが、それに対して具体的な対案を示し、自らが課題に関与する姿勢を見せることが重要である。
課題に対して他人事にならずに、自分事として捉える姿勢が周囲からの共感や支持を生むことになる。
また、「社内評論家を認めない」という組織風土も大切である。
うちの会社ダメだよね
あの上司、使えないよね
あんなことしても意味がないよね
などの他人事を言う社内評論家は、組織として、一切評価をしない姿勢を打ち出すことも重要である。
そのためには、理念、ビジョン、人材育成方針などを明示し、それを基に人事考課を行う必要がある。
投稿者
高木綾一
株式会社WorkShift 代表取締役
国家資格キャリアコンサルタント
リハビリテーション部門コンサルタント
医療・介護コンサルタント
理学療法士
認定理学療法士(管理・運営)
呼吸療法認定士
修士(学術・経営管理学)
関西医療大学保健医療学部 客員准教授