カリスマ的セラピストが支えているリハビリ部門は短命である

カリスマ的リーダーとは
超人的な能力でフォロアーから絶大な信頼を得て、フォロアーの信念や行動に大きな変化をもたらすようなリーダーのことである。

能力に長け、優秀なカリスマ的リーダーがリハビリ部門を管理していることは珍しいことではない。

そのような組織では、そのリーダーから様々なことを学びたいとの思いで全国各地からセラピストが就職をしてくる。

カリスマ的リーダーは
ビジョンを提示し
従業員の行動を示し
自ら先頭に立ってリスクを取る
という魅力的な要素を持つことから多くの従業員から支持される。

しかし、カリスマ的リーダーの組織は、一点大きな欠点を持つ。

それは、「組織運営に関してリーダーへの依存度が高い」ということである。

つまり「属人化」が組織内で生じてしまうと言える。

「属人化」とは、「特定の業務に関してある人しかやり方がわからないという状況」のことである。

属人化には以下のようなデメリットがある。

担当者が不在では業務が止まってしまう。
担当者の仕事の質を周囲の人が評価できない。
担当者が退職すると、その業務を引き継げる人がいない。

つまり、属人化は組織力を低下させると言える。

カリスマ的リーダーがいるリハビリ部門は要注意である。

リーダーが何らかの形で不在になると、業務は止まり、従業員の退職が相次ぐ可能性がある。

優秀なカリスマ的リーダーほど、外部からのスカウトが多い。

そのため、カリスマ的リーダーが管理している組織は短命であることが多い。

このような危機を回避するためには、業務を標準化し、マルチプレイヤーを組織内に育成していくことが重要である。