リーダーシップは信頼性に宿る

筆者はクライアントより「部下のリーダーシップが乏しい」「管理職が現場スタッフを引っ張っていくことができない」というリーダーシップに関する相談を受けることが多い。

リーダーシップに関する理論は様々な報告がなされている。

リーダーシップは性格的素因の影響を受ける。
リーダーシップの影響を与える相手によってリーダーシップの内容は異なる。
現場のスタッフを支える貢献型のリーダーシップが効果的である。
など様々なリーダーシップ理論が存在している。

その中でも、今回は信頼蓄積理論を紹介したい。

信頼蓄積理論とはエリック・ホランダーが提唱したもので「リーダーシップとは生まれ持った資質ではなく、日常的な信頼の蓄積により決まる」という理論である。

つまり、リーダーが過去、どんな言動をしてきたのかという過去の信頼の蓄積がリーダーシップに影響を与えるということである。

信頼されているリーダーだからこそ、部下はリーダーに従って、モチベーションを高く保ち、行動することができるが、信頼されていなければ、部下はリーダーに魅力を感じることはなく、リーダーに貢献する意欲が低下する。

実は、常日頃から上司は部下から「この人は信頼できるかどうか?」と評価を受けており、部下の評価が高ければ信頼度が高まり、上司は部下にリーダーシップを発揮することができるのである。

上司が部下より信頼を得るためには
嘘をつかない
発言と行動が一致している
感情的ではない
誠実に物事に取り組む
一貫性がある
約束を守る
という人間として当たり前のことができるかどうかである。

リーダーシップに悩んでいる管理職の方
部下が自分の指示に従わないことに悩んでいる方
職員が何かと非協力的で困っている方
は一度、ご自身の信頼性について考えてみることが大切である。

 

投稿者
高木綾一

株式会社WorkShift 代表取締役
茂澤メディカルクリニック
たでいけ至福の園
国家資格キャリアコンサルタント
リハビリテーション部門コンサルタント
医療・介護コンサルタント
理学療法士
認定理学療法士(管理・運営)
呼吸療法認定士
修士(学術/MA)(経営管理学/MBA)
関西医療大学 客員准教授