理学療法士/作業療法士/言語聴覚士のリクルーティングのポイント 「情報開示」

リクルーティング活動は「求人募集の結果、医療機関や介護事業所が求めるスペックに適した人材が数多く応募してくること」が重要となる。

求人募集の結果、応募人数が少ないと人材を選択することが出来ず、応募者をそのまま採用する展開になってしまう。

よって、リクルーティング活動は「組織が求めるスペックの応募者を効率的に集める」という結果にこだわるべきである。

リクルーティング活動の最重要ポイントは情報開示である。

情報開示は医療機関や介護事業所の理念、ビジョン、業務内容等の情報を開示することであるが、医療機関や介護事業所の良いところ、悪いところをすべて伝える姿勢が重要である。

つまり、綺麗ごとばかりを伝えるのではなく、組織の現実的な側面を伝えることが重要となる。

全てを伝える情報開示は以下のような効果をもたらすと考えられている。

①入社後の仕事内容が明確となり、過剰な期待が軽減され、リアリティショックを軽減することができる。

②組織のリアルな実情を知った上での入職であるため、入職に対するコミットメントが高まる。

③仕事に対する価値観を深めることができる。

つまり、生々しい組織の実態を求人者に伝えることによって、求人者は自己選択を真剣に考えるようになる。

その結果、応募者間のばらつきも減り、採用プロセスが効率化することになる。

多くの医療機関や介護事業所における理学療法士/作業療法士/言語聴覚士の求人募集では「研修会の有無」「昇給システムの有無」「理念やビジョン」「業務内容」などの表面的な情報が開示されていることが多いが、これだけでは全く組織の実態が見えてこない。

リクルーティング活動においては就職説明会やホームページの掲載において本当の組織の姿を伝えることが効率的な人材応募につながることを理解していただきたい。

投稿者
高木綾一

株式会社WorkShift 代表取締役
国家資格キャリアコンサルタント
リハビリテーション部門コンサルタント
医療・介護コンサルタント
理学療法士
認定理学療法士(管理・運営)
呼吸療法認定士
修士(学術/MA)(経営管理学/MBA)
関西医療大学保健医療学部 客員准教授