現在の日本を取り巻く状況は激変している。
少子高齢化・経済のグローバル化・テクノロジーの変化は著しく、社会の予測が難しい情勢だ。
そのため、労働環境も不安定であり、安定的な環境下での労働が困難を極めている。
倒産、買収、人員整理、ビジネストレンドの変化などにより、職場の人間関係、求められる能力、雇用条件も影響を受けている。
このような21世紀の不安定な労働環境をマーク・サビカスは「脱雇用社会」と呼んでいる。
皆さんは10年後の自分の生活を想像できるだろうか?
どこで働いて、どれぐらいの給料をもらって、誰と居て、どんなやり甲斐をもって生きているか?
安定した環境や職場で、将来の予測が可能な人生を歩む人はどんどん減っていき、多くの人が著しい環境変化の中で生きていくことなる。
すなわち、キャリア開発は、組織に依存させるのではなく、個人が能動的に取り組んでいく必要がある。
あなたの職場は明日、なくなるかも知れない。
5年後、あなたの勤めている会社は急激に業績が悪化するかもしれない。
あなたは明日、病気で倒れるかも知れない。
あなたは3年後、給料が減額されるかもしれない。
このような状況になっても、戦っていける能力を身につけなければならない。
脱雇用社会を前提とした生き方が常識の時代である。