診療所(クリニック)の根深い問題

診療所の存続が危うい
近年、診療所の数は9000から9500の間で増減を繰り返しており
市場開拓における頭打ちの状態になっている

現在、診療所は様々な問題を抱えている
もっとも、深刻なのは承継問題である
現在の診療所の院長は、団塊の世代であり2025年に後期高齢者になる人が多い
朝から晩の外来だけでなく、緊急の往診、経営的な活動が年齢的に難しくなる
また、診療所を取り巻く経営環境も10年前と比較すると、劇的に変わっており
環境変化に対する対応には相当な労力が必要とされる

このような状況においては、診療所の存続は容易ではない
息子、娘、親戚縁者に継がせるにせよ、血縁関係のない第三者に継がせるにせよ
経営的な問題が付随してくる
経営に対して積極的な姿勢を持つ医師でなければ、後継者にはなりえない

そのような経営に
積極的な後継者を確保できない場合は
廃業をしなければならない
診療所はそもそも最小限の人数で運営をしている所が多いため
院長先生の引退は即、閉院につながりやすい側面がある

診療所は、訪問看護ステーションとならんで
地域包括ケアにおける中核の存在である
近年の診療報酬改定、介護報酬改定は
明らかに診療所のかかりつけ医師の機能を強化している

しかし、先述したように、承継問題により
診療所の経営者である院長先生は
あと10年で引退をする可能性が高い

よって、新しいことに取り組むことに対する
エネルギーが残されていない
このような状況では、2025年に向けて、
廃業を前提とした緊縮運営が行われやすい
そのことにより、
働く看護師、セラピスト、介護福祉士等のキャリアの発展は厳しい状態になる

将来にわたって永続に事業を継続する予定の診療所
近い将来に事業を停止する予定の診療所

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