皆さんの職場にはいないだろうか?
何を考えているかわからない上司
相談ごとに対して曖昧な返事しかしない上司
何も決められない上司
部下を叱ることも褒めることもできない上司
このような上司の下では組織の発展は難しい。
なぜならば、組織の方向性を示すこともなければ、組織を牽引する行動もしない上司はリーダーの役割を全く果たしていないからだ。
このような上司は、組織内で起こる事柄は自分にとっては他人事であり、自分事として捉えていない傾向が強い。
そのため、表面的には管理職として組織の仕事をしているが、その仕事は自分には関係のない事柄なので、責任を取ることや、高い熱量をもって仕事に取り組むことはない。
このような上司の下では組織の課題が解決しない、決定したことが進まない、真面目に働いている人が評価されないなどの状況が生じ、部下に強いストレスが生じる。
では、このような上司に対して組織はどのように向き合えばよいのだろうか?
組織に対して当事者意識のなく、他人事な人は、自分自身の価値観やアイデンティティと仕事内容の不一致が生じていると言える。
このような人に、「当事者意識を持ってください」と言っても意味はなく、その人がどのような価値観やアイデンティティを感じながら仕事をしているのかを聞き出すことが重要である。
その上で、組織は現在の仕事内容がその人の考える価値観やアイデンティティと一部でも一致するのか否かを考える。
もし、一致する部分があれば、現在の仕事内容とその人の価値観やアイデンティティを満たすものであり、それはその人にとって自分事であることを伝えることが重要である。
つまり、組織側のキャリアデザインの支援が必要ということである。
管理職研修の重要性はよく言われるが、管理職のキャリアデザインについての取り組みは乏しい組織が多い。
株式会社WorkShift 代表取締役
国家資格キャリアコンサルタント
リハビリテーション部門コンサルタント
医療・介護コンサルタント
理学療法士
認定理学療法士(管理・運営)
呼吸療法認定士
修士(学術/MA)(経営管理学/MBA)
関西医療大学保健医療学部 客員准教授