多職種連携が叫ばれて久しい。
在院日数短縮、在宅復帰推進、廃用性症候群の予防などを単独職種で行うことは難しく、利用や家族を含めた多職種間にて連携が重要である。
そのため、全国津々浦々で、「多職種連携に関するセミナー」が開催されており、多職種連携が、医療・介護分野で最もホットなトピックスと言っても過言ではないだろう。
しかし、もっと根深い問題がある。
そもそも、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士は同職種連携さえもできていないのだ(下図)。
リハビリテーションに対する価値観や考え方の個人差
評価や治療の技術の個人差
そして、同職種内のリハビリテーション技術の標準化に必要なマネジメントの欠如
これらが起因となり同職種連携すらままならないのだ。
特に、365日リハビリや訪問リハビリが普及してから同職種内連携の不備は大きな問題となっている。
同職種であっても担当者が変わるたびに、リハビリテーションの内容が変わる、予後予測も変わる、そして、接遇も変わる・・・
これで利用者が満足する訳がない。
セラピストは医師や看護師と比較して、評価や技術の標準化に乏しい。
だからこそ、マネジメントを機能させてリハビリテーション技術の標準化を図らねばならない。
多職種連携の前に同職種連携である。
皆さんの職場は同職種連携は出来ているだろうか?
投稿者
高木綾一
株式会社WorkShift 代表取締役
国家資格キャリアコンサルタント
リハビリテーション部門コンサルタント
医療・介護コンサルタント
理学療法士
認定理学療法士(管理・運営)(脳卒中)
呼吸療法認定士
修士(学術)
関西医療大学保健医療学部 助教
関西学院大学大学院 経営戦略研究科
イラスト提供
福山真樹
理学療法士×イラストレーター
医療・介護等の現場を、医療職種の胸の内まで分かりやすくイラストで伝える。
臨床で勤務する理学療法士だからこそ描ける作品を医療関係者等へ提供し、書籍・学会・福祉機器紹介PV等、様々な場面で用いられている。
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