既定路線の先には輝かしい未来は築けないセラピスト業界

理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の業界は大きなパラダイムシフトを迎えている。

医療から介護への流れ 、そして、自費リハビリテーションや自費ヘルスケアという新しい分野の誕生。

また、近い将来、発展するAI、ロボット、ITを用いたリハビリテーション関連サービス これらの時代の変化は、セラピストの働き方へ大きな変革を与える。

しかし、残念ながらセラピストの働き方に対する教育は不十分ではない。

養成校では従前どおりの医療モデルを中心とした教育が行われ、医療機関では一日18単位を算定することに重きが置かれている。

また、職場で新しい取り組みをしている人は「変わっている人」と思われる風潮がある。 change

セラピストの働き方が変わる風土の醸成には程遠いと言ってよい。

しかし、残念ながら今のまま何もせず働いていると、大きな時代の変化が生じたときに自分の知識や技術がその時代には使えないものとなり、自身の仕事人生が暗転する可能性が高くなる。

既定路線の上を歩けば歩くほど、綱渡りとなるのが今の日本の社会情勢である。

今のセラピストに最も必要なのは危機感である。

危機感はあらゆる行動の源泉になる。

危機感への感度が低いことはこれからの時代は致命傷になる。

あなたの危機感はどれほどであるか?

今、改めて考えてみてほしい。

執筆者 高木綾一 セミナー講師 株式会社WorkShift 代表取締役
国家資格キャリアコンサルタント
リハビリテーション部門コンサルタント
医療・介護コンサルタント
理学療法士 認定理学療法士(管理・運営)(脳卒中)
呼吸療法認定士 修士(学術)
関西医療大学保健医療学部 助教
関西学院大学大学院 経営戦略研究科

同僚や学生時代の友人の活躍を見て、危機感を感じないセラピストは危ない!!

セラピストのキャリアの不安は概ね3年目から5年目あたりで訪れる。

不安を誘発する原因の一つが、同期のセラピストや学生時代の学友の活躍である。

同じステージにいたはずの者が、明らかに活躍していると非常に不安になり、自分も何かしなければならないと焦りが出てくる。

ある意味、その焦りは重要な感情である。

焦りは危機感の現れであり、危機感がなければ今の自分を変えなければならないと言う気持ちは生まれてこない。

42157318_2135326663383214_8328781923065266176_n (イラストの無断転載禁止)

新人の頃から活躍しているセラピストは学生時代や入職直後から必死に頑張ってきた。

活躍している人には、活躍しているだけの努力の量がある。

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の資格を取ることが目的であった時代から、資格を取った後に、何をするか?が重要となる時代となっている。

同僚の活躍をみて焦る気持ちは全く問題ない。

どんどん、焦って、どんどん危機感を感じればよい あるいは、活躍している同僚にどのような気持ちで働いているかを聞いてみるとよい。

仕事の姿勢の違いを知ることができればそれも勉強である。

あなたは同僚の活躍に危機感を感じていますか?

危機感を感じていなければそれはキャリアに危険信号が出ていると言える。

投稿者
高木綾一

株式会社WorkShift 代表取締役
国家資格キャリアコンサルタント
リハビリテーション部門コンサルタント
医療・介護コンサルタント
理学療法士
認定理学療法士(管理・運営)(脳卒中)
呼吸療法認定士
修士(学術)
関西医療大学保健医療学部 助教
関西学院大学大学院 経営戦略研究科

イラスト提供
福山真樹

理学療法士×イラストレーター
医療・介護等の現場を、医療職種の胸の内まで分かりやすくイラストで伝える。
臨床で勤務する理学療法士だからこそ描ける作品を医療関係者等へ提供し、書籍・学会・福祉機器紹介PV等、様々な場面で用いられている。
問い合わせ先
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転職時に試されるPT・OT・STの市場価値

PTは過剰供給は必至である。

PTが増えるためPT vs OT・STの様相となってきた市場。

このような状況になれば、医療機関や介護事業所はPT・OT・STという「有資格者」が欲しいのではなく、「具体的に何かができる人」を求めるようになる。

つまり、PTの過剰供給により、セラピスト業界の労働市場は人材価値に訴求ポイントがシフトしている。

転職時の面接では、あなたの価値に関する質問が多くなる。

下図のように、転職時の面接でアピールするポイントがないセラピストは苦境に立たせられる。

42427518_1936805053024424_5906656320739606528_n (無断転載禁止)

このような状況にならないための方法として、現時点で職務経歴書を書いてみるとよい。

職務経歴書に溢れんばかり書くことがあるセラピストは、転職時の面接を乗り越える可能性高い。

しかし、現時点で記載内容が乏しい人は、一つでも多くの経験や取り組みを書けるように努力をするべきだ。

PT・OT・STの転職は当たり前のこの時代では、自分の価値向上にこだわることが重要だ。

投稿者  高木綾一

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PT・OT・STの転職は当たり前の時代 どう生きる?

PT・OT・STの転職3回以上が当たり前になっています。

実は転職の度に給与や福利厚生等の条件面を向上できる人は3割程度で残りの7割は同じ条件以下になります。

誰だって、転職の度に給料が下がるのは嫌です。

PT・OT・STはどのような視点で転職に備えれば良いのでしょうか?

 

投稿者
高木綾一 株式会社WorkShift 代表取締役
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関西学院大学大学院 経営戦略研究科

PTOTSTが知っておきたいキャリア理論 スーパー理論「自己概念」

自己概念とは「私はこういう人間だ」というセフルイメージである。

この自己概念というのは、人生において重要である。

良い自己概念を持つか、悪い自己概念を持つかによって、人生が大きく左右される。

自身に適した職業と出会い、それを選択するためには、自分自身の興味・関心・能力・価値観について自身で認識する必要がある。

職業やこれからの進路を選択し、実行することは人生を選択することである。

そのためには、自分の人生における指針が必要であり、その指針は自分の興味・関心・能力・価値観によって決められる。

自分はどんな仕事であれば自分らしさを表現できるか
自分は仕事を通じてどのような社会貢献ができるか
自分は人生や仕事でどのようなことを大切にしていきたいのか

これらの問いを日々、考えていくことで生まれてくる答えが「自己概念=セルフイメージ」である。  特に、仕事に関する自己概念は「職業的自己概念」と言われている。

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士という職種を選んだ人々全員が同じ「職業的自己概念」を有してはいない。

人ぞれぞれの自己概念があるため、同一の職業であっても、仕事を通じて達成したい事柄や獲得したい成果は異なるのが当然である。

職業的自己概念が明確になっている理学療法士・作業療法士・言語聴覚士は、働きたい領域や仕事内容もはっきりしているため、人生に肯定的なキャリアデザインが行われる。

しかし、職業的自己概念が明確でない場合は、周囲の環境に巻き込まれたり、望まない仕事ばかりが増えたりするなど、自分の人生に否定的な出来事が起こりやすい。

投稿者
高木綾一

株式会社WorkShift 代表取締役
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