PT・OT・STのキャリアデザインのコツ 知識・経験は形にしよう!

キャリアコンサルティングを行っていると様々な人と出会う。

その中でも、キャリアコンサルタントの私が驚くほどの知識と経験を持つ人がいる。

リハビリテーション分野における知識や経験値が素晴らしく、その実績があればどこにでも引っ張りだこになれる人である。

しかし、残念ながら、実際には引っ張りだこになるどころか、転職活動もままならない状況である。

それはなぜか?

知識や経験を具体的な形にしていないため、取引相手に自身をマーケティングすることが難しいためである。

学会発表
論文発表
学位取得
研修会講師
プロジェクト成果
ブログやSNSによる情報発信
などが乏しいため素晴らしい知識や経験を可視化できないのである。

採用担当者は、リハビリテーション分野の専門的知識は持ち合わせていないため、面接で求職者の話を聞いてもその人の実力を推し量ることが難しい。

よって、実力を簡単に確認することができる「形」が重要性を増す。

知識や経験が宝の持ち腐れにならないためには、それらを活かして得たアウトカムを明確にする働き方が重要である。

そして、転職とはマーケティングであるということを理解することも重要である。

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が資格だけを振りかざせば高待遇で転職ができる時代は完全に終焉している。

採用者という取引相手に自分を購入してもらえるだけの材料を作る必要性が高い時代になったと肝に銘じるべきである。

投稿者
高木綾一

株式会社WorkShift 代表取締役
茂澤メディカルクリニック
たでいけ至福の園
国家資格キャリアコンサルタント
リハビリテーション部門コンサルタント
医療・介護コンサルタント
理学療法士
認定理学療法士(管理・運営)
呼吸療法認定士
修士(学術/MA)(経営管理学/MBA)
関西医療大学 客員准教授

PT・OT・STが知っておきたいサービス担当者会議の基礎知識

居宅サービス計画書は、保健、医療、福祉などの分野の専門職が導き出した方針に基づいて作成しなければならない。

そのため、介護支援専門員は、サービス担当者会議を開催する必要がある。

会議の参加者は
利用者
家族
医師
看護師
ホームヘルパー
理学療法士
作業療法士
言語聴覚士
介護支援専門員
である。

各専門職から意見を求め、居宅サービス計画書の原案作成の材料とする。

サービス担当者会議を開催するタイミングは
居宅サービス計画書の新規作成時
居宅サービス計画書の内容変更時

利用者の要介護認定の更新や変更時 である。

サービス担当者会議では、利用者や家族の個人情報を用いる場合は、利用者、家族それぞれから、情報開示の同意を得ておく必要がある。

サービス担当者会議では各事業者によるサービスの実施日や時間帯まで検討することになるため、参加者はサービスの提供可能な日時などを把握しておく必要もある。

サービス担当者会議で話された記録文書は、帳票として介護支援専門員は管理・保管しなければならない(下図)。 zu4

投稿者
高木綾一

株式会社WorkShift 代表取締役
茂澤メディカルクリニック
たでいけ至福の園
国家資格キャリアコンサルタント
リハビリテーション部門コンサルタント
医療・介護コンサルタント
理学療法士
認定理学療法士(管理・運営)
呼吸療法認定士
修士(学術/MA)(経営管理学/MBA)
関西医療大学 客員准教授

コロナ禍において整形外科クリニックが果たす役割は大きい

新型コロナウイルスの感染拡大により、国民生活は甚大な被害を受けている。

その中でも、高齢者の外出自粛は大きな問題となっている。

新型コロナウイルスの感染対策のため、買い物やデイサービスなどの外出を控える高齢者が増えている。

筆者の住む町の商店街においても高齢者が歩く姿はめっきり少なくなっている。

また、全国的に軽度者向けのデイサービスはキャンセルが増加しており、デイサービスの経営も苦境に立たされている。

このような高齢者の自粛は高齢者の感染を防ぐという意味は大きいが、一方で「廃用症候群の伸展」というリスクは高まっている。

実際、筆者がコンサルティングをしている整形外科クリニックでは体力が低下した、膝が痛くなった、転倒することが増えたなどの訴えで受診する高齢者の人が増えている。

このような患者は
運動器不安定症
変形性膝関節症に伴う歩行障害
などの疾患名で運動器リハビリを開始することが多い。

また、体力を低下した患者など対して、体操や筋力トレーニングなどの自主トレーニングを指導を行う整形外科クリニックも存在している。

さらに、Youtubeなどで体操などを動画配信を行う整形外科クリニックもある。

整形外科クリニックは医療機関であり、スタッフは医療専門職が占めている。

そのため、感染対策に関しては、一定の効果が期待できる。

また、整形外科クリニックは運動指導が長けた理学療法士、作業療法士が多いことから、廃用症候群の予防についても適切なアドバイスが可能である。

このような活動は長い目で見ると、「医療機関のマーケティング」にも寄与することから経営的な効果も高い。

コロナ禍で、どの医療機関の大きなダメージを受けているが、コロナ禍だからこそできる整形外科クリニックの役割がある。

今こそ、整形外科クリニックは自分たちが何をするべきかを考える時期である。

投稿者
高木綾一

株式会社WorkShift 代表取締役
茂澤メディカルクリニック
たでいけ至福の園
国家資格キャリアコンサルタント
リハビリテーション部門コンサルタント
医療・介護コンサルタント
理学療法士
認定理学療法士(管理・運営)
呼吸療法認定士
修士(学術/MA)(経営管理学/MBA)
関西医療大学 客員准教授

現場でよく聞かれる医療行為との線引き

在宅シフトの影響で、中重症患者が在宅で療養することが多くなっている。

そのため、訪問介護における身体介護への需要が高まっている。

身体介護とは
1.利用者の身体に直接接触して行う介助サービス
2.利用者のADLや意欲向上のために利用者とともに行う自立支援のサービス
3.専門的知識・技術をもって行う利用者の日常生活上・社会生活上のサービス
である。

この身体介護において、よく取り上げられるのは「医療行為との線引き」である。

身体介護では、医療行為はしてはいけない。

したがって、どこまで医療行為であるかの認識を、介護士、看護師、セラピスト、家族、患者は知っておく必要がある。

以下に、原則として医療行為ではないものを記載する。

1.水銀体温計・電子体温計による腋下の体温測定、耳式電子体温計による外耳道での体温測定

2.自動血圧測定器による血圧測定

3.新生児以外で入院治療の不要な者へのパルスオキシメータ装着

4.軽微な切り傷、擦り傷、やけど等について専門的な判断や技術を必要としない処置(汚物で汚れたガーゼの交換を含む)

5.軟膏の塗布(褥瘡の処置を除く)

6.湿布の貼付

7.点眼薬の点眼

8.一包化された内服薬内服(舌下錠の使用も含む)

9.座薬の挿入

10.鼻腔粘膜への薬剤噴射の介助 4b3bfe17a507fa116303ef69b178d844_s なお、介護福祉士や介護職員は一定の研修を受ければ、一定の条件下で痰の吸引や経管栄養の行為が可能である。

一定の研修とは、以下のものとなっており、様々な関連団体が開催している。

第1号研修・第2号研修(不特定の者対象の研修)
複数の利用者に喀痰吸引等を実施する場合に要する研修

第3号研修(特定の者対象の研修)
在宅の重度障害者に対する喀痰吸引等のように、個別性の高い特定の対象者に対して特定の介護職員が喀痰吸引等を実施する場合に要する研修

投稿者
高木綾一

株式会社WorkShift 代表取締役
茂澤メディカルクリニック
たでいけ至福の園
国家資格キャリアコンサルタント
リハビリテーション部門コンサルタント
医療・介護コンサルタント
理学療法士
認定理学療法士(管理・運営)
呼吸療法認定士
修士(学術/MA)(経営管理学/MBA)
関西医療大学 客員准教授

PT・OT・STのキャリアデザイン 生活・仕事リズムを変えることがキャリアデザインの第一歩

「今後が、生活や仕事が不安だ。でも、どのように行動したら良いかわからない!」と悩んでいる理学療法士・作業療法士・言語聴覚士は多いのではないだろうか?

本サイトでも、何度も取り上げているようにセラピストの将来は不安定な要素に溢れている。

セラピストの働き方、生き方、社会貢献の仕方が益々重視される世の中になっていくだろう。 このような状況で、セラピストどのようにすればよいのだろうか?

一つだけ言えることは、今の生活や仕事の延長線上には、大きな生活や仕事の変化はなく、人生が好転する可能性は低いということだ。

毎日、同じ時間に出勤して、同じような仕事をして、同じ仲間と話して、同じ時間に帰宅して、同じ休日の過ごし方をして、同じテレビを見て・・・・・という生活が永遠と繰り返されているセラピストは要注意である。

キャリアデザインとなると人生計画、スキルアップ、マネープランなど難しいことを考えがちである。

しかし、キャリアの変化とは、日常生活の変化から始まるものである。

今の状況から抜け出したい 今の自分を変えたい と思うセラピストはぜひ、日々のリズムを変えることをお勧めする。

出勤の時間を変えてみる
早朝に散歩をしてみる
筋トレを始める
食事の場所を変える
高級な服や時計を身に着けてみる
いつもとは違う
ジャンルの本を読んでみる
いつもとは違うセミナーを受けてみる
異業種の方と話をしてみる
知らない大学の講座を受けてみる
一人で海外に行ってみる
など、生活や仕事のリズムを変えてみることが重要である。

人は生活や仕事のリズムを変えると、普段意識していないことを意識する。

自分自身の在り方 自分の能力や知識の程度 他人の価値観 大切なものやこと などを考えることで、自身の行動が変化していく可能性が高い。

生活や仕事のリズムを変えることに、キャリアデザインのヒントが沢山隠されている。

投稿者
高木綾一

株式会社WorkShift 代表取締役
茂澤メディカルクリニック
たでいけ至福の園
国家資格キャリアコンサルタント
リハビリテーション部門コンサルタント
医療・介護コンサルタント
理学療法士
認定理学療法士(管理・運営)
呼吸療法認定士
修士(学術/MA)(経営管理学/MBA)
関西医療大学 客員准教授