パワースポットに行かないと上がらないモチベーションなど偽物である

パワースポットに行ってエネルギーをチャージしてきます
パワースポットに行けばモチベーションが上がります
モチベーションを上げるために、〇〇へ旅行し、有名なパワースポットに行ってきます
などの会話は良く聞かれる。

しかし、パワースポットに行けば仕事へのモチベーションが上がるなどそんな都合の良いことがあるのだろうか?

100歩譲って、モチベーションが上がったとしてもそのモチベーションは続くものだろうか?

そもそも、モチベーションを対外的なイベントや観光スポットに委ねていること自体がおかしい。

人間のモチベーションで最も強力で持続的なものは、内発的動機付けである。

内発的動機づけとは物事に興味や関心を持つことで意欲が沸き起こり、達成感や満足感、充実感を得たいという、人の内面的な要因によって動機付けられるものである。

したがって、仕事へのモチベーションは仕事への興味や関心から沸き起こるものであり、決して、パワースポットとなるもので起こるものではない。

そもそも、パワースポットと言う用語自体に何の根拠もなく、旅行業界のマーケティング用語である。

ce9bd041ac1c187d4a294e624868d4e8_s 仕事に対するモチベーションが低下しているということは、仕事への興味や関心が薄れている証拠である。

パワースポットに行かないと上がらないモチベーションなど偽物である。

仕事がパワースポットでなければ、仕事のモチベーションは上がらない。

パワースポットに行けばモチベーションが上がるという幻想を捨てて、今すぐに仕事の在り方を見直す方が重要である。

あなたの仕事や職場はパワースポットになっていますか?

投稿者
高木綾一

株式会社WorkShift 代表取締役
あずま整形外科リハビリテーションクリニック
国家資格キャリアコンサルタント
リハビリテーション部門コンサルタント
医療・介護コンサルタント
理学療法士
認定理学療法士(管理・運営)(脳卒中)
呼吸療法認定士
修士(学術/MA)(経営管理学/MBA)
関西医療大学保健医療学部 客員准教授

 

リハビリテーション業界の闇 ADL訓練反復士の理学療法士・作業療法士が急増中!!

理学療法士や作業療法士は、機能障害にアプローチをすることで能力を改善し、社会的不利を緩和していく。

この大原則が現在崩壊しつつある。

機能障害を見つけることができず、漫然と基本動作やADL練習のみをするセラピストが増えていると実感する(下図)。

筆者がコンサルティング先のセラピストや学会の演題者に、「この症例の機能障害、すなわち、心身機能における問題点は何ですか?」と質問すると、「機能障害は不明確ですが・・歩けないので歩く経験を増やして運動学習をしています」などの返答が返ってくる。

近年、活動量の増加や運動学習の重要性が明らかになっていることから、「運動そのもの」の量を増やす場面を散見するがこのことは全く否定するものではない。

しかし、理学療法士、作業療法士が機能障害を不明確にしたまま、動作練習を繰り返すのは、理学療法士、作業療法士という専門性を放棄していると言っても良い。


(無断転載禁止)

機能障害の同定を放棄するという行為は、医師が病巣の発見をあきらめて、とりえず手術や投薬をするということと同じである。

近年、回復期リハビリテーション病棟ではFIM利得がアウトカムとして求められるようになっている。

FIMでは、ある動作ができるか?できないか?ということが判定材料となっている。

そのため、動作の質ではなく、動作が出来るかどうか?が重要視される風潮が高まっている。

理学療法士、作業療法士が機能障害への評価や治療せず、基本動作やADL練習そのもに傾倒するようになれば、それは医学や科学を学んだ国家資格者として大変恥ずかしいことである。

ADL訓練反復士か

機能障害を治療して、活動、参加を促せる理学療法士、作業療法士か

あなたはどっちを目指していますか?

投稿者
高木綾一

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関西医療大学保健医療学部 客員准教授

イラスト提供
福山真樹

理学療法士×イラストレーター
医療・介護等の現場を、医療職種の胸の内まで分かりやすくイラストで伝える。
臨床で勤務する理学療法士だからこそ描ける作品を医療関係者等へ提供し、書籍・学会・福祉機器紹介PV等、様々な場面で用いられている。
問い合わせ先
ホームページ https://fukunoe.com/
Facebook https://www.facebook.com/Masaki.Fukuyama.PT
メール  big.tree.of.truth@gmail.com
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PT・OT・STが他の資格を取る前に考えなければならない3つのこと

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が他の医療・介護・福祉関連資格等を取得し、キャリアップを図ることは珍しいことではない。

資格取得はその資格が示す領域での一定レベルの能力を担保するものであり、資格を取得することは有意義な事である。

しかし、資格取得=周囲から評価される というものではない。

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士は既に理学療法・作業療法・言語聴覚療法というスキルを取得している。

そのスキルに何らかのスキルを組み合わせることで価値が創造される。

しかし、このプロセスを間違えてしまうと資格を活かしたキャリアデザインは失敗に終わる。 資格の価値 考えなければならない視点は3つ存在する。

一つ目は、あなたの利害関係者は誰であるか?という視点である。

PT・OT・STの資格に加え、新たな資格取得を取得することの目的は、それにより創出される価値が利害関係者に貢献することである。

つまり、利害関係者を明確にできなければ、資格取得による価値創出の対象者が決まらないため、資格取得を行う目的がボヤけてしまうことになる。

利害関係者を明確にするもうひとつのメリットは、利害関係者が得られる対価の種類が予想できることである。

例えば、病院の理事長が抱える問題を解決することができれば、理事長から何らかの対価が得られる。

この場合、理事長というポジションを考えると対価は、昇給、ボーナス、評判、名声、昇進などが考えられる。

したがって、利害関係者を明確にせずに資格を活かした働き方をすることは、あまりにも費用対効果を無視していると言っても過言ではない。

もちろん、単なる趣味で資格を取る場合は例外ではあるが、多くのPT・OT・STは何らかの対価を得ることも資格取得の目的に含んでいるはずである。

二つ目は、あなたは利害関係者が抱える問題をどの程度の水準で解決し、どの程度の対価を得たいのか?という視点である。

当然、高い水準で問題を解決することができれば、利害関係者からの対価は大きくなる。

すなわち、資格を得ることで創出される価値のインパクトをどの程度のものにしたいのかを明確にすることによって、資格取得により創出される価値の内容が変化してくる。

三つ目は、どのような資格を習得してどのような価値を創出するのか?という視点である。

利害関係者と解決へのインパクトが決まれば、必要な価値の内容が決まる。

その価値を創出するためにどような資格を取得すれば良いかを考えやすくなる。 利害関係者 事例を以下に示す。

利害関係者  病院長・経営者

インパクト  強い

価値内容   在院日数短縮に寄与する価値

取得資格   医療技術に関する資格(摂食嚥下・呼吸・離床技術に関係する資格

 

投稿者
高木綾一

株式会社WorkShift 代表取締役
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リハビリテーション部門コンサルタント
医療・介護コンサルタント
理学療法士
認定理学療法士(管理・運営)(脳卒中)
呼吸療法認定士
修士(学術/MA)(経営管理学/MBA)
関西医療大学保健医療学部 客員准教授

PT・OT・STの3つの働き方を整理する

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士には3つの働き方が存在する。

3つの働き方の存在を知らないために、特定の働き方のみを漫然と継続することは避けたい。

様々な働き方を知った上で、価値観や状況と照らし働き方を選択することが賢明だ。

3つの働き方
1.医療機関や介護事業所などの企業に所属し働くこと

2.フリーランスやコンサルタントとして働くこと

3.起業し、自身で事業を運営すること choice それぞれの働き方にはメリットとデメリットがある。

1.医療機関や介護事業所などの企業に所属し働くこと
雇用主に雇われて働く事になる。
企業規模に応じて求められる仕事内容が変化する。
企業規模が小さくなればなるほど、様々な仕事を経験することになる。
小さな医療機関であれば、外来、入院、訪問業務などを兼務することも珍しくない。 しかし、兼務業務が増えてくると長時間勤務になりやすいという特徴がある。
企業で働けば、企業がどのような人材を求めているのかを肌で感じることができる。企業の中でしっかりと成果を出せば、企業が倒産しない限り、長期間、安定的な給与をもらうことができる。
病院や介護事業所の勤務がこの働き方に属する。
現在、多くの理学療法士・作業療法士・言語聴覚士がこの働き方を選択している。

2.フリーランスやコンサルタントとして働くこと
自分の知識や経験を価値という形で、市場に提供し、お金を得る働き方である。
日々の時間の使い方は比較的自由であり、また、自分が価値を提供するクライアントの数も、自由に決めることが出来る。
この働き方の最大の特徴は、提供できる価値の質の向上や担保が極めて重要であるという点である。
クライアントは、学歴・年齢・情意面などであなたを評価せず、純粋に「価値」で評価してくる。
したがって、価値を高めていく自己研鑽能力が要求される。
医療経営や介護事業のコンサルタント・特定のリハビリテーション領域の技術系コンサルタント・様々なプロジェクトに携わるフリーランスセラピストなどがこの働き方に属する。

3.起業し、自身で事業を運営すること
自身で資金を拠出し、会社を設立する働き方である。
会社の方針立案、運営、営業、サービス提供などを司令塔として実行する。
従業員を雇う場合もあれば、雇わない場合もある。
会社経営の全責任を自分に担うことになる。
事業が成功した時の経済的なメリットが大きい働き方である。
訪問看護ステーションや通所介護を経営するセラピストやインターネットを用いたリハビリテーション関連事業を行うセラピストなどがこの働き方に属する。

これらの3つの働き方を知った上で、自身のキャリアを決めることは重要である。

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士としての可能性を狭めないためにも、広い視野で働き方を捉えるべきである。

投稿者
高木綾一

株式会社WorkShift 代表取締役
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関西医療大学保健医療学部 客員准教授

 

好きなことが見つからない人は嫌いなことを沢山経験しよう!

好きなことが見つからない
やりたいことが見つからない
目標が決まらない
というセラピストは多い。

セラピストは「セラピストになること」が目標だった人が多い。

そのため、国家試験に合格した瞬間に目標を失ってしまう。

そして、その後は目標探しの旅にでるのだが、いつまでたっても、好きなこと、やりたい事に出会えない。

これはなぜか?

好きなこと、やりたいことが見つからないのは、「大量に物事を経験し、嫌なことの経験が少ないから」である。

社会は人がやりたいことだけを与えてくれない。

むしろ、「人がやりたくないこと」を仕事として要求してくる。

しかし、その与えられたやりたくない仕事を大量にこなした人にはある特権が生じる。

その特権とは「やりたくないことをしていると、やりたいことや自分に向いているこに出会う事が出来ること」である。

人間は経験を積み重ねることで、自分の価値観を発見することが出来る。

「嫌なこと」を経験すると、「嫌ではないこと」に気づくことが出来る。

言い換えれば、自分の価値観を見つけることが出来ない人は圧倒的に経験値が少ないと言える。

楽な仕事を引き受ける、出来るだけ多くの仕事は抱えない、めんどくさい仕事から逃避するという姿勢では、好きなことは見つからない。

特に、経験年数の若い理学療法士・作業療法士・言語聴覚士は大量に色々な事を経験するべきである。

大量経験の先にしか、自分の価値観を見つけることはできない。

目標が見つからない人は、是非、大量の行動を行って様々な経験をすることをお勧めする。

投稿者
高木綾一

株式会社WorkShift 代表取締役
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