評価ギャップが招く崩壊。信頼なき上司は組織を腐らせる。

自分の評価と他人からの評価にギャップがある場合、周囲との人間関係が破綻することが多い。

特に自分のことを棚にあげて、周りを批判する人は多い。

自分自身の評価と他人からの評価にギャップがある場合、人間関係は破綻しやすいものである。

特に、自分のことを棚に上げて他人を批判する人間は少なくない。

ましてや、そのような傾向を持つのが上司や経営者であれば、組織は混乱を極め、悲惨な結果を招くことになる。

上司として優れた指導力や技術を持っていたとしても、それだけで良好な人間関係が築けるわけではない。

では、上司と部下の関係を円滑にするために必要なものは何か。

それは、疑いようもなく「信頼」である。

信頼が欠如していれば、どれだけ有益な指導を行っても、相手の心には届かず、反応も乏しいものとなる。

信頼関係は決してお金で買えるものではなく、日々の思いやりに満ちたコミュニケーションの積み重ねによってしか生まれない。

上司が自己保身に走り、責任転嫁を繰り返し、自らの価値観を一方的に押しつけるような状況においては、信頼関係は決して築かれず、一生生まれることもない。

信頼関係とはまさにプライスレスであり、最も貴重な財産であると言える

また、自分自身への評価が高すぎ、他人からの評価が低い人間は、当然ながら信頼を得ることができない。

他人からの評価だけを気にするべきだと言いたいわけではない。

しかし、自分の評価と他人からの評価の間にあるギャップを常に客観視し、自らの行動をセルフモニタリングし、状況に応じて合理的な判断を下すことが重要である。

人は一人では何も成し遂げられない。

他者の力を借り、協力を得るためにも、改めて信頼関係の重要性を深く認識すべきである。

筆者
高木綾一

理学療法士
認定理学療法士(管理・運営)
三学会合同呼吸療法認定士
修士(学術/MA)(経営管理学/MBA)
国家資格キャリアコンサルタント
株式会社Work Shift代表取締役
関西医療大学 保健医療学部 客員准教授

医療・介護分野の経営戦略や人材育成に精通し、年間100回以上の講演を実施。
医療機関や介護事業所の経営支援を通じて、組織の成長と発展をサポートする。
著書には 「リハビリ職種のキャリア・デザイン」「リハビリ職種のマネジメント」 があり、リハビリ職種のキャリア形成やマネジメントの実践的な知識を提供している。
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