環境の奴隷・アーチスト化した個人事業主は、これからの医療・介護では困難にぶち当たる

他人や社会より期待されることばかりに基準を合わせて仕事をすると、「環境の奴隷」となってしまう。

環境の奴隷をやり続けると意思の麻痺が起こってくる。

そして、いずれ「環境の奴隷になることが自らの意思」であるかのように錯覚する。

環境の奴隷は、自分自身の心に抑制をかけ、ただ、言われたことだけを淡々とこなす。

言われたことだけをこなすため、業務における工夫や改善には興味を示さない。

よって、作業を提供する者として力は発揮できるが、作業以上の価値を提供できる可能性は乏しい。

また、医療・介護従事者は環境の奴隷になっている人も多いが、アーチスト化した個人事業主も多い。

アーチスト化した個人事業主は組織になじめない。

自分が好きなことにしか興味がないからだ。

好きなことはしても良いが、誰からも必要とされない好きなことには価値が生じない。

自分のやりたいことにしか興味がない人は、今求められているチーム医療、地域包括ケア、医介連携などに興味を示さない(もっとも、対応できないだろうが)。

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よって、好きなことが他人や社会から必要とされることであるかどうか?というマーケット感覚がなければ、変革の時代を迎えている医療介護の世界では、価値を提供することは難しい。

環境の奴隷、アーチスト化した個人事業主は、医療・介護業界では蔓延っている。

人材として価値を提供できるか、否かというマーケット感覚の欠如は、これからの医療・介護の人材市場では大きなマイナス要素である。

 

 

 

 

キャリアデザインとは過去の自分を見つめ直すこと

キャリアカウンセリングでは、「キャリアデザイン」に関する相談が多い。

その際にクライアントから「これから何をしていけば良いかわからない」という言葉が多い。

これは「漠然とした未来への不安」を表す言葉である。

だが、未来を考えることがキャリアデザインの本質ではない。

キャリアデザインとは
「過去の自分を見つめ直し、肯定的な要素から将来の自分を導き出すこと」である。

だから、過去における自分の棚卸の作業が必要である。

過去に自分が経験した「大切にしたもの」「大切にしたこと」「一生懸命になれたこと」「嬉しかったこと」「悲しかったこと」「達成感があったこと」の棚卸を行い、その中から自分の価値観を導きだすことが重要である。

また、医療や介護の仕事の中で自分が獲得してきた知識、技術、経験をテコにして新しいことにチャレンジことも重要である。

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つまり、未来にチャレンジすることの源泉や材料は過去に沢山存在するのである。

チャレンジは決して無謀な船出ではなく、過去の自分というエンジンを積んで情熱というガソリンを燃やして進んで行く旅である。

そんな人が医療・介護業界に増えれば、いきいきと働く医療・介護職が増えてこの業界は変わる。

 

 

今後の医療職、介護職の給料って??

医療職、介護職の給料は国が定める診療報酬、介護報酬により上限額が決められる。

医療保険、介護保険制度の枠組み内でサービスを提供しているだけでは、公定価格を超える人件費をもらうことはできない。

しかしながら、国の財政が厳しい状況で、医療、介護にかかわる有資格者が増えている。

つまり、財源は縮小するが、給料をもらう人が増えている。

この状況に加え、物価は上昇し、消費税も8%となり、電気代などの生活コストも上がっている。

この状況は非常に「まずい」と言える。

筆者は仕事柄、様々な方の給料を知る機会が多く、公定価格が定める以上の人件費をもらっている人と良く出会う。

そのような人の特徴は「資格以上の価値を提供できる」というものである。

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言い換えれば、資格の価値は「余裕」で提供できている専門家でもある。

収入を上げるためには、医療職、介護職がそれぞれの専門性を梃子にして、別の価値を提供することが今求められている。

社会や会社からの期待と自分の提供できる価値が重なる部分にチャンスは眠る。

その眠るチャンスを起こすのは、他人ではなく、自身の行動のみである。

仕事の質を変えること、ワークシフトが今からの時代必要だ。