キャリア停滞の原因 結局は覚悟がないから決断できない

自分の人生を変えたい
この会社を辞めたい
こんな上司の下では働けない
自分のやりたいことをしたい
と誰もが一度は思うのが普通である。

しかし、実際に自分の状況を変えるために行動する人は少数派である。

つまり、多くの人は今の状況は「まずい」と判断は出来ているのだが、「行動を起こす」という決断はできないということである。

なぜ、「行動を起こす」という決断ができないか?

それは、「行動を起こす」ことによって生じる責任を引き受けるという「覚悟」がないからである。

逆に言えば、「覚悟」さえできてしまえば、決断が可能となり、自分の人生を変える可能性が高まると言える。

元ヤクルトスワローズの監督である野村克也氏は「覚悟に勝る決断なし」という言葉を残している。

決断によって失うものもあるかもしれない。

しかし、それを受け入れる覚悟ができた時、人間の心は軽くなり行動への決断が可能となる。

「覚悟」があるとないでは、人生において行動する範囲は天と地ほどの差がある。

そのため、キャリアデザインや起業を成功させるためには「覚悟」が極めて重要と言える。

今、あなたが行動を起こせない理由は知識不足や、経験不足ではなく、単に「覚悟」がないからではないか?

でも、よく考えてほしい。

もし、何かを決断することで何かを失うことがあったとする。

失ったものは、「見栄」や、つまらない「プライド」だったりしないだろうか。

もし、そんなことで「決断」ができないなら相当人生で損をしていると言える。

 

執筆者
高木綾一
セミナー講師
株式会社WorkShift 代表取締役
国家資格キャリアコンサルタント
リハビリテーション部門コンサルタント
医療・介護コンサルタント
理学療法士
認定理学療法士(管理・運営)(脳卒中)
呼吸療法認定士
修士(学術)
関西医療大学保健医療学部 助教
関西学院大学大学院 経営戦略研究科

 

コア・コンピタンスがセラピストのアドバンデージを高める

コア・コンピタンス (Core competence)とは、
ある企業の活動分野において「競合他社を圧倒的に上まわるレベルの能力」「競合他社に真似できない核となる能力」の事を指す。

コア・コンピタンスの考えは、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士のキャリアデザインにおいても極めて重要である。

業務独占をしていないこの三職種が毎年2万人前後で増えていく社会では、セラピストの競争は熾烈を極める。

そのような状況においては、コア・コンピタンスをどのように構築するかが重要だ。

「競合他者を圧倒的に上まわるレベルの能力」「競合他者に真似できない核となる能力」というコア・コンピタンスをセラピストが持つことで、競争市場での立場は優位となる。

コア・コンピタンス構築のポイントは、「他者が真似ができないこと」である。

あくまでも、模倣されにくいことがポイントである。

ここで注目したいことは、「高いレベルの技術力」や「特殊な能力」ではなく、「模倣されにくいこと」がコア・コンピタンスということである。

多くのセラピストの自己研鑽は、高いレベルの技術力や特殊なテクニックなどの習得を目的にしているが、それらが少しの努力で模倣されるようなことであったならば、コア・コンピタンスとしては成立しない。

脳卒中に関する学会発表、論文執筆をして高い知見を得たとしても、他者が模倣をしやすい分野や知識であった場合、簡単に追いつかれてしまう。

模倣をしにくいものであればあるほど、市場では有利になる。

例えば、難病患者に対する嚥下リハビリテーション、脳卒中片麻痺患者のロボット歩行、大規模組織でのマネジメントなどは多くのセラピストが経験できるものではないため、コア・コンピタンスになる可能性がある。

難しいことではなく、模倣されにくいこと。

これからの時代を生きるセラピストにはこの視点が必要である。

執筆者
高木綾一
セミナー講師
株式会社WorkShift 代表取締役
国家資格キャリアコンサルタント
リハビリテーション部門コンサルタント
医療・介護コンサルタント
理学療法士
認定理学療法士(管理・運営)(脳卒中)
呼吸療法認定士
修士(学術)
関西医療大学保健医療学部 助教
関西学院大学大学院 経営戦略研究科

 

医療や介護のマネジメント初心者が行うべき3つの事柄

高齢化社会の進展により、医療や介護で働く人は増加している。

10年前と比較すると、医療機関や介護事業所の従業員は大幅に増えており、組織マネジメントの必要度は極めて高い。

医療や介護にマネジメントが必要な世の中。

まさに隔世の感である。

筆者は医療や介護に関するコンサルティングを生業にしているため、多くの人から様々な相談を受ける。

その中でもここ最近多いのが、「次の転職先でマネージャー職になるのですがどのような勉強をすれば効果的でしょうか?」「マネジメント初心者で何から手を付けて良いのかわかりません、どうすればよいでしょうか?」という質問である。

これらの質問に対する私の回答は以下のとおりである。

一つ目
まず、転職しようとしている業界の診療報酬・介護報酬等の制度面に関する知識を学習すること。これは、厚生労働省等が発表している資料で十分に学習が可能である。

二つ目
転職しようとしてる業界特有の問題について確認をする。これは、医療・介護専門誌やネット上の記事などで確認することが可能である。

三つ目
転職しようとしている業界で働いている人と知り合いになり、ネットワークを築くことである。セミナーや会合に参加することで、知人を作ることができる。

これら3つのアクションを起こすことで、マネジメントの入り口に立つことができる。

マネジメントに関する能力はこれから医療や介護では、非常に重宝される。

マネジメントなき組織が、市場で優位性を保持したり、地域包括ケアシステムの寄与することは不可能である。

ぜひ、マネジメント初心者は先述した3つのアクションを起こし、マネジメント分野に飛び込んでいただきたい。

執筆者
高木綾一
セミナー講師
株式会社WorkShift 代表取締役
国家資格キャリアコンサルタント
リハビリテーション部門コンサルタント
医療・介護コンサルタント
理学療法士
認定理学療法士(管理・運営)(脳卒中)
呼吸療法認定士
修士(学術)
関西医療大学保健医療学部 助教
関西学院大学大学院 経営戦略研究科

セラピストの労働生産性=一日18単位という愚の骨頂

筆者は様々な医療機関のコンサルティングを行っているが、現場の管理職セラピストから「一日18単位を死守せよ!という上層部からの厳命に対して、現場は疲弊しています」という相談をよく受ける。

多くの医療機関では、「セラピストの生産性は一日18単位」という謎の判断基準が導入されている。

セラピストの生産性は、果たして単位数という価値基準で良いのだろうか?

結論から言うと、単位数はセラピストの生産性を表す指標の一つにしか過ぎない。

もし、セラピストの生産性を単位数のみで判断することになれば、「単位取得至上主義」が現場に生まれることになり、倫理的な問題が多発することは間違いないだろう。

セラピストの仕事の質としては
一単位当たりのリハビリテーションの効果
在院日数の短縮への寄与
統合的ケアへの関与
質の高い在宅復帰支援
多職種連携
一日当たりの取得単位数
などが考えられる。

これらを包括的に評価することで初めて、セラピストの生産性を評価することができる。

単位至上主義に陥ったリハビリテーション部門では、単位の水増し、軽症の人に対する過剰な関わり、家屋評価やカンファレンスを行わないなどのリハビリテーションの本質からほど遠い行為が横行する。

セラピストの労働生産性の評価はイコールリハビリテーションの質の評価である。

18単位でしかセラピストを評価しない職場の企業倫理はもはや崩壊していると言えるだろう。

あなたの職場は大丈夫ですか?

執筆者
高木綾一
セミナー講師
株式会社WorkShift 代表取締役
国家資格キャリアコンサルタント
リハビリテーション部門コンサルタント
医療・介護コンサルタント
理学療法士
認定理学療法士(管理・運営)(脳卒中)
呼吸療法認定士
修士(学術)
関西医療大学保健医療学部 助教
関西学院大学大学院 経営戦略研究科

大阪北部地震の被害状況と弊社の今後の活動について

株式会社Work Shift 代表取締役の高木綾一でございます。

弊社は大阪北部地震の震源地付近に在所しております。

地震発生当時は地面から突き上げる衝撃で死の恐怖を感じましたが、建物は倒壊することなく、屋内の設備のみが倒壊いたしました。

私も社員も怪我などなく無事でありました。

6月20日より通常業務に戻っており、今後予定しているセミナー事業、コンサルティング事業、キャリアコンサルティング事業は予定通り継続をいたします。

ステークホルダーの皆様には大変ご心配をおかけいたしました。

今回の地震を受けて、命の大切さを痛切に感じたところです。

大切な命をしっかりと弊社のやるべきことに注ぎ、使命を果たしていきたいと存じます。

今後とも何卒よろしくお願いいたします。