インターネットやSNSが発達したこの世の中においても、どんな仕事しているか?どんな能力をもっているか?が不明なセラピストが社会で活躍する可能性はとてつもなく低い件

この分野で将来働きたいです。

いつしか、セラピストとして輝いて仕事をしたいです。

将来、〇〇さんと同じような仕事がしたいです。

と、希望や願望は語るが、情報発信を一切していないセラピストは非常に多い。

このようなセラピストには

希望や願望 - 現実の行動 =言動不一致の二枚舌

という方程式が成り立つ。

情報発信をしないということは、社会からの評価を受けないことを決断している行為である。

ましてや、今はインターネットやSNSの隆盛期。

個人であっても、極めてローコストで大企業と並んで情報発信ができる時代である。

すなわち、情報発信の手法の障壁が、情報発信ができない理由にはならない。

現代の世の中では、社会や組織における問題解決の方法を探る方法としてインターネットの検索サイトを用いて問題解決の手法を知っている人を探すことが一般的である。

したがって、インターネットは問題を解決してくれる人材オークションの側面を持つと言える。

例えば、認知症領域で活躍したいと考えているセラピストがいたとする。

そのセラピストの居住地近辺の名前、認知症、リハビリテーション の3つのキーワードで検索したとする。

例 〇〇県 認知症 リハビリテーション

しかし、そのセラピストの氏名が上位検索で出てこなければ、市場では全くそのセラピストを評価していないと言うことになる

特にグーグル検索のアルゴリズムは、正確で、重要な情報を上位検索として表示するようになっていることから、その検索で氏名が抽出されないことは極めて深刻な事態と考えて良い。

希望や願望はあるが、情報発信はしないという二枚舌は、見事に社会から評価されない。

希望や願望を語るなら、舌は一枚にしてほしいものである。

 

 

人生における有限の資源があなたのキャリアを大きく支配する

筆者はキャリアカウンセリングを生業の一つとしている。

最近、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護師の方からのキャリアカウンセリングの依頼が多い。

それだけ、仕事や人生に迷っている人が多いということだろう。

悩みの種類はいろいろであるが、仕事や人生に深く悩んでいる人には共通点が認められる。

それは、有限の資源が少ないことである。

人がどれほどの有限の資源をもっているかどうか?で人生は大きく決定をされると言っても過言ではない。

有限の資源とは
物的資源・・お金・機械
人的能力資源・・身体機能・知的能力・経験・知識・性格
人的関係資源・・人脈・名声・社会的信用
情報資源・・書籍・新聞・インターネット
などである。

これらの資源を多く持てば持つほど、人生における選択肢が増え、選択肢が狭い中で人生に苦境する可能性は少なくなる。

よって、常に自身の資源を総点検することが重要である。

資源が少なければ、その資源が増えるように努力をすることが重要である。

人間は他の動物と違って、自分自身の有限の資源を増やす能力がある。

つまり、努力次第で有限の資源を確保することができるのだ。

有限の資源を作る努力をせずに、仕事がほしい、好きなことがしたいと言っている人は、永遠にその希望はかなわない。

あなたは自分自身の有限の資源がどれほどあるか?を認識しているだろうか。

有限の資源の総点検をすることをお薦めしたい。

リハビリテーション業界のパンドラの箱が解放されている

リハビリテーション業界には、タブーが満載である。

タブーは、リハビリテーション業界や関連する業界の秩序を維持してきたものであり、様々なタブーは既得権益で保護されてきた。

しかし、社会保障費の圧縮、セラピストの過剰供給、各団体の政治力の変化など世の中が大きく変わってしまいタブーについて言及せざる得ない社会になっている。

リハビリテーション特化型デイサービスはただの筋力トレーニング施設ではないの?

看護部長よりリハビリテーション部長はなぜ権限がないの?

理学療法士の資格を取ったけど、別の業界に就職することはいけないの?

なぜ、特定の手技が全てだという風潮があるの?

訪問看護ステーションなのになんでセラピストが訪問業務に出ているの?

通所リハビリ・訪問リハビリ・老人保健施設は医療法人のサイドビジネスですよね?

回復期リハビリテーション病棟の単位数はセラピストの暇さに応じて決定しているよね?

地域包括ケア病棟って、結局、整形外科リハビリテーション病棟だよね?

介護福祉士が夜勤を月2回程度したら、セラピストの給与より高いよね?

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の資格って分ける必要があるの?

今までタブーだったことが様々な団体や有識者より発言されるようになっている。

これは、硬直化した現状に対して、創造的破壊を行うことで現状を打開する試みである。

しかし、タブーをタブー視してる以上、現状は何も変わらない。

タブーについて触れることを恐れる人はイノベーターにはなることはできず、永遠に時代の傍観者である。

パンドラの箱をあなたは開けることがでいるか?

それとも、箱を閉じることを望むか?

これからの時代のセラピストの大きな選択肢になる。

あなたはどっちですか?

 

 

ベッド半径50㎝セラピストになるか、ベッド半径5kmセラピストになるか?

地域包括ケアシステムの構築が謳われて久しい。

「住み慣れた地域で最後まで」と言う美しい言葉が先行しているが、その実態は「低福祉化」である。

もう少しわかりやすく言うと、「低予算で最大の効果」を求めるシステムと言える。

要支援者の日常生活支援総合事業への移行
通所リハビリテーションの早期リハ・卒業の推進
通所介護の心身機能改善評価
訪問リハビリテーションのマネジメント
早期入院・早期退院を進める入退院支援の推進
在院日数の短縮
など、低予算で医療や介護サービスを成立させる仕組みである。

この低福祉政策は今から30年~40年は続くだろう。

このような時代において必要される人材はどのようなものであろうか?

先述した様々な事例を実現させるためには、様々な場所に足を運び、様々な人と協議をしなければならない。

そして、自身の専門的見地から、建設的な意見を述べていく必要がある。

つまり、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士はベッド半径50cmで仕事をするのではなく、ベッド半径5kmで仕事できる人材になることができなければ、これからの時代では「使い勝手が悪い人材」になる可能性が高い。

残念なことに、今の理学療法士、作業療法士、言語聴覚士は学生時代にベッド半径50㎝で仕事をすることしか、教えてもらっていない。

したがって、地域包括ケアシステムが求めることに対して、潜在的な拒絶感がある。

しかし、ピンチはチャンスである。

このようなピンチの状況でベッド半径5kmで働く能力を身に付けることが出来れば、確実にこれから「食っていけるセラピスト」になることが出来るだろう。

無論、ベッド半径5kmで働くセラピストにも、高い理学療法、作業療法、言語聴覚技術が必要である。

基本スキルが高ければ高いほど、その専門性を活かした活動が可能になるからである。

あなたは50cmか5kmか?

あなたの職場には5km用の教育プログラムはあるか?

今一度考えてほしい。

 

セラピストとして働きだすと、どんどん世界は狭くなっていく

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士として働きだすと、当初は「新しい知識」や「新しい経験」が得られることにより「世界が広がっていく」感じがする。

しかし、5年、10年もセラピストをしていくと世界は広がるどころか、逆に狭くなってくる。

なぜか?

付き合う人が固定化されること
行動する範囲も限定されてくること
リスクを取る勇気が減少していくこと
などにより、日々、同じような世界をみることになる。

同じような世界に身を置いていることにより、生じる恐ろしい副作用は「物事への視野が狭くなる」ことである。

視野が狭くなれば、様々なアイデアや意見を出すことができなくなり、その結果、様々なトラブルに巻き込まれる可能性が高い。

また、トラブルに巻き込まれたくないから、同じ価値観を持つ人とだけの人間関係を大切にする。

同じ価値観を持つ人とだけの付き合いに固執すると自分が人間社会においてどのような人間であるか、自分自身が何者なのかを見失ってしまうことになる。

自分のいる世界より、自分がいない世界の方が圧倒的に広い。

自分の知らない世界では、様々な価値観や意見がある。

その中には、自分の人生や仕事の問題を解決することが出来る「種」が沢山ある。

それでは、どのようにしたら「世界を広げる」ことができるか?

それは、今の会社、組織、肩書とは全く無縁の世界に身を置いてみることである。

そうすれば、自分の真の実力や視野の広さを即座に感じることが出来るだろう。

特に30代になれば、どんどん「世界を広げる」ことにチャレンジするべきである。

もし、40代で「世界を広げる」ことなく、生きていればその後の人生はどんどんピンチになる可能性が高い・・・。

あなたは世界を広げていますか?